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2023.12.13
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「歯科医院で受け取れる補助金・助成金にはどんなものがある?」
「補助金・助成金の採択事例を知りたい」
などと疑問に思っている人に向けて、歯科医院で受け取れる補助金・助成金を計11個紹介します。
実際の採択事例も紹介するので、受け取りのイメージもできるでしょう。この記事を読めば、歯科医院の補助金・助成金に関する理解が深まります。補助金・助成金を受け取りたい歯科医院経営者は、ぜひ最後までご覧ください。
補助金は税金を財源としており、経済産業省や地方自治体から発表されます。補助金の支給はコンペ形式のため、必ずしも受け取れるとは限らない点に留意しましょう。
歯科医院で受け取れる主な補助金は以下の5つです。
それぞれ詳しく解説します。
IT導入補助金とは、中小企業・小規模事業者等向けの補助金です。生産性の向上に役立つITツールの導入補助を目的としています。IT導入補助金にはいくつかの枠組みがありますが、歯科医院で活用できる可能性があるのは以下の2つです。1
業務効率化のためにIT化を進めたい歯科医院は、積極的に検討しましょう。
ものづくり補助金も、中小企業・小規模事業者等を対象にした補助金です。サービス開発や試作品開発などを支援することを目的としています。申請する際には、以下の条件を満たす事業計画の策定が必要です。2
以上を計画したうえで、補助金を受け取った後は計画を実現していく必要があります。
事業再構築補助金とは、新型コロナウイルス感染症からの業績回復を目指すために支給される補助金です。対象となるのは社会医療法人のみであり、以下のような条件を満たす必要があります。3
事業再構築補助金にはいくつかの枠が設けられています。自院に合う枠を選択しましょう。
事業承継・引継ぎ補助金は、経営者の交代や事業再編時などに申請できる補助金です。個人事業主の歯科医院のみが申し込めます。具体的な対象者は以下の通りです。4
現在の事業を引き継ぐ予定があるなら、忘れずに申請しましょう。
オンライン資格確認関係補助金は、2021年10月からスタートした補助金制度です。オンライン資格確認を運用する際にかかる、システムの導入費や改修費などを補助するために支給されます。具体的な対象は以下の通りです。5
マイナンバーカードの普及などにより、今後必要性が増すと考えられます。
助成金は雇用保険料を財源としており、厚生労働省から発表されます。コンペ形式の補助金と異なり、助成金は条件さえ満たしていれば原則受け取れます。
歯科医院で受け取れる主な助成金は以下の6つです。
それぞれ詳しく解説します。
人材開発支援助成金は、スタッフが知識・技能を獲得するための教育にかかる費用を補助する助成金です。いくつかのコースがありますが、歯科医院は教育訓練休暇付与コースに該当するでしょう。
企業の生産性向上を目的とする取り組みを後押しするために、助成額の引き上げ要件も設定されています。6人材開発支援助成金を活用してスタッフの育成を進め、サービス向上と助成額の増額を目指しましょう。
人材確保等支援助成金は、労働環境の向上を目指している事業者に支給される助成金です。複数のコースがありますが、歯科医院の場合は以下の2コースが申請可能です。7
コース | 要件 |
雇用管理制度助成コース | 雇用管理制度の導入離職率目標達成 |
テレワークコース | テレワーク対象労働者が全員テレワークを実施評価時の離職率が計画時の離職率以下 |
働きやすい環境づくりに役立て、スタッフの定着を目指しましょう。
キャリアアップ助成金は、非正規労働者の企業内でのキャリアアップを促進するための助成金です。歯科医院の場合は以下の3コースに申請できます。8
コース | 要件 |
正社員化コース | 有期雇用労働者を正社員化 |
賞与・退職金制度導入コース | 有期雇用労働者を対象とした賞与・退職金制度を導入 |
短時間労働者労働時間延長コース | 有期雇用労働者の労働時間を延長し、社会保険を適用 |
キャリアアップ助成金を活用し、非正規労働者の処遇改善を進めましょう。
働き方改革推進支援助成金は、労働時間の軽減や有給休暇の取得促進を進めるための助成金です。歯科医院の場合、勤務間インターバルコースに申請できるでしょう。受け取るには、以下の条件を満たす必要があります。9
働き方改革推進支援助成金を受け取り、スタッフが長く働ける職場を目指しましょう。
両立支援等助成金は、女性の仕事と家庭の両立を推進したい事業者に向けた助成金です。以下4つのコースが用意されています。10
特に女性の場合、出産や子育てのために離職するケースがよく見られます。貴重な戦力となる女性スタッフに長く続けてほしい事業者は、積極的に申請しましょう。
働くパパママ育業応援奨励金は、東京都オリジナルの助成金です。男性の子育てや女性の就業継続を支援するため、以下4つのコースが用意されています。11
子育てのためにスタッフが辞めてしまうのは、歯科医院にとって避けたいところです。働くパパママ育業応援奨励金を活用し、パパ・ママの離職を食い止めましょう。
歯科医院に対して補助金・助成金が支給された事例を3つ紹介します。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
歯科医院にCADやCAMを導入し、ものづくり補助金を受け取った事例です。
CAD・CAMによる業務の効率化や感染症対策、審美性の高い治療の実現を掲げ、1,000万円が支給されました。
補助金の受け取りにあたり、新型コロナウイルス感染症との関連性が評価されています。口腔内スキャナの使用や、即日修復による来院回数減少が、感染症対策につながると評価されました。
事業再構築補助金を受け取った2つの事例を紹介します。具体的には、以下のような事業計画概要を掲げて補助金の支給につながりました。
それぞれの事例からも分かるように、事業再構築補助金を受け取るうえではデジタル技術の活用がポイントです。
滅菌機の導入により、働き方改革推進支援助成金を受け取った事例です。
有給休暇取得の促進や、生産性向上を目的とする設備の導入を予定していたため、申請条件を満たし50万円が支給されました。
滅菌機を導入した結果、業務の機械化による作業時間の大幅な削減に成功。助成金の受け取りが歯科医院の経営に大きく寄与した事例と言えるでしょう。
歯科医院では、さまざまな補助金や助成金を受け取れます。申請条件を満たしているならば積極的に申し込み、歯科医院の経営に役立てましょう。
助成金が条件さえ満たしていれば原則受け取れるのに対して、補助金はコンペ形式のため他院との競争になります。事業計画を丁寧に作成し、補助金を受け取るにふさわしいことをアピールしましょう。
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