2024.06.07
テクノロジー
2024.01.29
テクノロジー
「レセコンの導入を検討しているが、選択肢が多くて迷っている」
「レセコンを導入すると何が良いのだろうか」
というような疑問を持つ人は多いことでしょう。
この記事では、歯科医院にとって必要不可欠とも言えるレセコンの選び方を解説します。レセコンを使うメリットやメーカーの特徴も紹介するので、レセコン導入を検討している人はぜひご覧ください。
失敗しないレセコンの選び方には、以下3つのポイントがあります。
それではひとつずつ見ていきましょう。
導入費用はもちろん、ランニングコストも選ぶ上では考慮すべきポイントです。レセコンの導入・運営費用の一般的な費用を表にまとめたので、ご覧ください。1
オンプレミス型 | クラウド型 | |
初期費用 | 300~500万円 | 0円~ |
月額費用 | 3~5万円 | 2~5万円 |
オンプレミスかクラウドかによって、費用が大きく変わることが分かります。自院内に機械を設置する必要のないクラウド型なら、初期費用をほとんどかけずに運用を開始できます。
ランニングコストも、クラウド型の方が安価な傾向にあるでしょう。
レセコンを使用するのは、主に会計業務を行う事務スタッフです。システムを業務に溶け込ませるためには、UIが優れており、操作しやすいことが重要です。機能が充実していても、操作が難しいと感じるなら業務効率化の大きな効果は期待できません。
操作感だけでなく、他システムとの連携やカスタマイズ性など、自社の業務にマッチするかどうかも要チェックです。
実際にレセコンを操作するスタッフの意見もヒアリングしながら、ストレスなく使える製品を選びましょう。
サポート体制が整っていれば、操作に不明点があったり、トラブルが起こったりしたときにすぐにサポートを受けられるので安心です。また、セキュリティ対策も欠かせません。サポート体制については、以下のポイントをチェックしましょう。
電話やメール・チャットだけではなく、可能であれば現場まで来てくれるサービス会社だとより安心です。
レセコンを導入するメリットは、以下の3つです。
それぞれ詳しく解説します。
レセコンの導入により、以下の受付業務の効率化が期待できます。
患者の予約をオンラインで管理するメリットは、抜け漏れなくリアルタイムで情報を更新できることです。キャンセルがあった際も自動で反映されるため、受付スタッフの負担軽減が期待できます。
問診表をタブレットで作成できれば、データをそのままパソコンに移動させられます。紙の問診表を転記する必要がなく、医師の負担軽減になるでしょう。ペーパーレス化による院内のスペース確保や、紛失リスクの軽減にもつながります。
診察券を紙で運用している歯科医院は多いのではないでしょうか。紙の診察券では患者が忘れたり紛失したりするリスクがあり、再発行の必要があった際は手間がかかります。複数の医院に通っている患者にとっては、何枚も診察券を持ち歩くのは面倒でしょう。
スマートフォンのアプリで診察券を発行できるサービスを利用すれば、上記のようなデメリットを解消できます。診察券機能だけでなく、予約管理や受診日のリマインダー機能を搭載しているものもあるため、予約忘れの防止も可能です。患者にとっても、診察券を持ち歩いたり忘れたりする煩わしさから解放されるので、医院と患者双方にとってメリットがあります。
会計業務の効率化については、以下が期待できるでしょう。
保険点数の計算は、医院の収入減や患者への過剰請求などの重大なトラブルにつながることから、ミスがあってはならない業務です。そのため、スタッフの負担も大きいでしょう。
レセコンを使えば、診療内容のコードや品番を入力すると、保険点数を自動計算してくれます。電子カルテと連携可能な製品であれば、診療内容を入力するだけでレセプトが発行できるため、保険点数の入力をなくすことも可能です。
製品によっては記入されたデータのチェックや、算定漏れのチェック機能を搭載したものもあり、正確な業務遂行をサポートしてくれます。
薬価については1年に1回、その他の報酬や価格については2年に1回、報酬価格の改定が行われます。クラウド型の製品を中心に、診療報酬改定があった際に自動で反映してくれるものがあるのもポイントです。会計スタッフの手間が削減されるだけでなく、必ずしも高い専門知識を持たずとも業務を遂行できるでしょう。人材採用の門戸を広げやすくなります。
レセコンによっては、経営に関するデータの収集・参照まで行えるものもあります。
保険医療機関が提出したレセプトは、審査支払機関および保険者で、審査や確認が行われます。 レセプトの内容に不備や誤りがあった場合は、保険医療機関にレセプトが差し戻され、これを返戻レセプトと呼びます。
2021年からは、オンライン資格確認の運用が開始されました。オンライン資格確認とは、マイナンバーで医療機関や窓口で保険資格情報を確認する仕組みです。レセコンの導入とオンライン資格確認により、返戻レセプト数の削減が期待できます。
紙のカルテを使用している場合、災害に見舞われた時には復旧が難しいでしょう。紛失のリスクも考えられます。また、患者が増えるほど保管場所が必要になり、院内のスペースを圧迫してしまいます。
レセコンを導入すれば、データのバックアップを保存できる上、クラウド上にデータを保存も可能です。クラウドでカルテを保存する場合、サービス会社のサーバーに保存することになります。サービス会社は不正侵入検知システムや、データの暗号化により、ユーザーのデータを安全に保管しています。万が一医院が災害に見舞われたとしても、データはサービス会社のサーバーにあるため、容易に復旧が可能です。
レセコンを導入する際には、IT補助金を使える可能性があります。IT導入補助金とは、中小企業の業務効率化やDXの推進を支援する制度です。補助金の種類は、以下の4つです。2
レセコン導入の際には、受給条件を満たしていないか、ぜひチェックしましょう。
以下では、歯科医院におすすめのレセコンを8つ紹介します。
1つずつ詳しく見ていきましょう。
Withは、厚労省ガイドライン準拠の高セキュリティ・ネットワーク基盤を提供しています。
患者情報や診療情報を、高いレベルのセキュリティで守れるでしょう。withは他システムとの連携性が高く、以下のシステムと連携できるのが魅力です。
レセコンだけでなく、他システムの導入も検討している場合は、Withのソリューションをチェックしてみましょう。
Wise Staffは、オンラインシステムに不安のある医院も安心して利用できるのが特徴です。安全性を重視したNTTデータの「@OnDemand接続サービス」を採用しており、具体的には次のようなサポートを用意しています。
特に導入時には、専任のサポートスタッフが対応してくれるので安心です。導入後も、システムの操作や保険請求に精通した専門スタッフが電話や訪問でサポートしてくれます。
Opt One3は、医療システムの安全管理対策を支援しており、電子カルテ保存3原則にも対応しているのが魅力です。
電子カルテは、情報セキュリティに配慮した運用が求められます。オプテックではそのための運用支援サービスも提供しています。電子カルテ保存3原則を順守し、業務効率を最大化できるでしょう。
Power5Gは、次のようなレセプト業務の悩みを解決してくれます。
他社システムとの連携も可能なため、レセプト業務の効率化に大きく寄与するでしょう。クラウド型のため、場所に縛られずレセプト業務を行えるのもポイントです。
Paletteの特徴は、大きく以下の3つです。
さまざまなムリ・ムダ・ムラを一切排除して、コスト面だけでなく業務効率を重視した導入を支援するサービスが魅力です。
DOC-5 PROCYONは、受付・診療・予約システムが一体となったシステムです。カルテに入力したデータは、来院情報や口腔情報管理、患者提供文書などのあらゆるデータと連携ができます。
加えて、受付から診察・会計・次回の来院予約までも一括で管理できるので、スピーディーな対応が可能です。情報を一元管理化することで、レセプト業務に必要な内容を漏れやミスなく作成するのにも役立ちます。
iQalteは、カルテ用紙のイメージをそのままにして、直感的な操作を可能にしたシステムです。カルテ作成から会計、レセプト業務までiPad1台で対応でき、場所を問わず業務を進められるでしょう。
iPadは何台でも連携でき、利用開始当日からの利用も可能です。ペンシルを使用することで、キーボード入力だけでは伝えきれない内容をiQalte1つでスムーズに共有できます。導入時の疑問点に対しても、動画や説明資料が豊富で安心して利用ができます。
ジュレアは、歯科医院での導入実績が1,000件を超える人気のレセコンです。その他にも、以下のメリットがあります。
予約管理やカルテ作成、会計、患者系統から経営分析もジュレア1つでできます。費用の安さから、レセコンの導入をこれから検討していく歯科医院におすすめです。
歯科医院の業務の中で負担が大きいと言われるのが予約管理や会計です。Pay Light Checkは、患者・スタッフともに手間がかかる会計業務を機械化し、ストレスフリーにしてくれます。
Pay Light Checkはレセコンとの連携も可能で、入金情報の共有や領収書の印字を自動精算機でできます。混雑を感じる受付業務を短縮し、患者の満足度向上を目指しましょう。
2021年から運用が開始されたオンライン資格確認で、紙カルテからデジタル化への移行が急速に早まっています。レセコンに入力された情報は、院内だけのものではなく地域医療で共有する時代が迫ってきているのです。
レセコンは、電子カルテ機能だけでなく、医院の経営に関する情報まで分析できる機能を持ったものもあります。今後の医院の経営に最適なレセコンを選べば、業務効率化や安全なデータ管理体制を築けます。
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