2023.12.13

経営

歯科医院のパンフレット2種類を紹介|書くべきポイントについて解説

「歯科医院のパンフレットにはどんな種類がある?」

「歯科医院のパンフレットに書くべきポイントが知りたい」

などとお悩みではありませんか。

初診患者数やリピート数を増やすための方法として、パンフレットを活用するのは効果的です。この記事では、集患や自費率向上につながる歯科医院のパンフレットを2種類紹介します。

パンフレットに書くべきポイントも解説するので、これから歯科医院のパンフレットを作成したい人は必見です。

目次

  1. 歯科医院のパンフレットには2種類ある
    •  1-1 医院紹介パンフレット
    •  1-2 診療科目別パンフレット
  2. 医院紹介パンフレットに書くべき2つのポイント
    •  2-1 自院の特徴
    •  2-2 歯科メンテナンスの必要性  
  3. 診療科目別パンフレットに書くべき2つのポイント
    •  3-1 治療の流れ
    •  3-2 自由診療を受けるメリット
  4. パンフレットのデザインを外注する際の流れ
  5. 歯科医院ではリーフレットの作成も効果的
  6. まとめ:パンフレットを作成し集患に役立てよう

1.歯科医院のパンフレットには2種類ある

歯科医院が作るパンフレットは、主に以下の2種類に分けられます。

  1. 医院紹介パンフレット
  2. 診療科目別パンフレット

それぞれの特徴を詳しく解説します。

1-1 医院紹介パンフレット

医院紹介パンフレットは、その名の通り自院を紹介するためのパンフレットです。主に集患を目的としており、一般的に以下のような項目を記載します。

  • 医院名・医院案内・診療日・診療時間・Webへの誘導(QRコードなど)・電話番号
  • 診療科目
  • 院長挨拶
  • 医院の理念
  • 設備の写真
  • 自院の特徴
  • 特化診療科目

基本情報はもちろん、特徴や特化診療科目を記載し、どんな診療を強みとしているのかを伝えるのが大切です。

1-2 診療科目別パンフレット

診療科目別パンフレットは、集患や自費率向上を目的としています。自費率とは自費診療の割合のことで、歯科医院の営業利益に大きな影響を与えます。

診療科目別パンフレットには、以下の内容を記載するのが一般的です。

  • 医院名・医院案内・診療日・診療時間・Webへの誘導(QRコードなど)・電話番号
  • 院長の参加セミナー
  • 実績
  • 治療理念
  • 治療を行わないデメリットまたはメリット
  • 治療方法について
  • FAQ
  • 診療フロー
  • 治療料金
  • 他院との違い

特に、患者は治療料金や診療フローを気にしています。患者が安心して治療を受けられるようなパンフレットを心がけましょう。

2.医院紹介パンフレットに書くべき2つのポイント

医院紹介パンフレットには、患者が自院に通いたくなるような内容を盛り込みます。以下の2つのポイントを意識して記載するとよいでしょう。

  1. 自院の特徴
  2. 歯科メンテナンスの必要性

それぞれ詳しく解説します。

2-1 自院の特徴

医院紹介パンフレットには、自院の特徴を記載するのが大切です。患者にとって、歯科医院はどこも同じに見えてしまうのが現実です。そのため、自院が得意としている部分や患者から高く評価されている部分をアピールし、他院との差別化を図りましょう。

記載する内容の例として、以下のようなポイントが挙げられます。

  • 審美歯科・ホワイトニングに定評がある
  • インプラントに力を入れている
  • 見えない矯正・痛くない矯正の評判が高い
  • 予防歯科に特化している

上記のように特徴を挙げると、ニーズに合った患者に見つけてもらいやすくなり、集患につながります

「スタッフ全員が親切で接客が丁寧」「時間予約制のため待ち時間が少ない」など、サービス面の良さをアピールするのも有効です。

2-2 歯科メンテナンスの必要性

医院紹介パンフレットには、歯科メンテナンスの必要性を記載するのも重要です。

予防のためではなく、実際に不調をきたしたときに初めて治療しに来る患者は多いのではないでしょうか。たとえば、虫歯がないからと安心して、歯周病などの他の病気に患者本人が気付いていないケースです。

定期的なメンテナンスにより、患者は歯の健康を保ちやすくなります。パンフレットで歯科メンテナンスの必要性を伝えれば、定期的に通う必要性を理解してくれるでしょう。歯科医院側としても安定的な収益の確保につながり、Win-Winと言えます。

その際、歯科メンテナンスがどのような流れで進んでいくかも記載しておくと、患者はイメージしやすくなります。

3.診療科目別パンフレットに書くべき2つのポイント

診療科目別パンフレットでは、患者に自由診療を受けようと思わせる仕掛けを施します。そのためには、以下の内容を入れるのが効果的です。

  1. 治療の流れ
  2. 自由診療を受けるメリット

それぞれ見ていきましょう。

3-1 治療の流れ

診療科目別パンフレットには、どのような流れで治療が行われるのかを記載しましょう。患者が意思決定できない原因の一つは、治療を受けている姿をイメージできず、不安を持つことです。治療の流れを伝えることで、患者の不安が和らぎ、自由診療を受けようと思ってもらいやすくなります。

また、同じ症状であっても、歯科医院によって治療方針が異なる場合があります。自院の治療方針を明記しておけば、患者は安心して治療を受けようと思ってくれるでしょう。

3-2 自由診療を受けるメリット

診療科目別パンフレットには、自由診療を受けるメリットも書きましょう。自由診療を受けるにあたり、患者にとっての一番のハードルはやはり高額な費用です。

しかし、自由診療には以下のような、費用に見合うさまざまなメリットがあります

  • 被せ物の素材に、耐久性の高いものを選べる
  • ホワイトニングやインプラント、歯列矯正など保険診療にはない診療を提供できる

保険治療の被せ物と言えば銀歯です。しかし、セラミックにすることで白い歯を手に入れられます。入れ歯やブリッジでは負担が大きいなら、インプラントという選択肢があります。ホワイトニングや歯列矯正をすれば、美しい笑顔を手に入れられるでしょう。

患者の中には、高額な費用のイメージが先行して、上記のようなメリットに気づいていない可能性があります。保険診療にはない自由診療ならではの魅力を伝え、積極的に検討してもらいましょう。

4.パンフレットのデザインを外注する際の流れ

パンフレットを作る際は、デザイナーやマーケティング会社に外注するのが一般的です。デザインを外注する流れは、以下の通りです。

  1. 問い合わせ・見積依頼
  2. 打ち合わせ
  3. 制作の準備
  4. デザイン制作
  5. 納品
  6. アフターサポート

外注する際は、歯科医院のパンフレット作成のノウハウを持つ会社に依頼しましょう。医療知識を持つディレクターが相談に乗ってくれるため、的確かつ具体的なアドバイスをもらえます。

パンフレット制作には原稿の執筆が必要ですが、医療ライターが魅力的な文章を執筆してくれるので安心です。外注先によっては、制作終了後も親切なアフターフォローをしてくれます。パンフレットなら、増刷や修正に迅速に対応してくれることが挙げられます。

5.歯科医院ではリーフレットの作成も効果的

歯科医院では、パンフレットだけでなくリーフレットの作成も効果的です。リーフレットとは、1枚の紙を二つ折り・三つ折りなどに折って、複数のページを作る印刷物のことです。

リーフレットは情報を1枚の紙にまとめるため、載せられる情報量は限られますが、その分本当に伝えたいことを絞って伝えられます。また、パンフレットよりもサイズが小さいため、気軽に手にしてもらいやすいのがメリットです。ポケットやバッグに入れての携帯もしやすいでしょう。

加えて、パンフレットよりも短期間かつ比較的安い値段で制作できるのも特徴の一つ。何度も情報を差し替える場合にも適しています。

6.まとめ:パンフレットを作成し集患に役立てよう

歯科医院のパンフレットには、集患に役立つ医院紹介パンフレットと、自費向上につながる診療科目別パンフレットがあります。

それぞれ書くべきポイントは異なりますが、自院の特徴を詳しく記載するのが共通するポイントです。競合より優れている点や特化している診療科目、治療の流れなど患者の興味をひく内容を丁寧に記載しましょう。
歯科医院でパンフレットをうまく活用すれば、新規来院数やリピート数を増やせます。魅力的なパンフレットを作成し、集患や自費率アップに役立てましょう

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